管理料はオーナー負担に
―賃貸管理業の正当な対価はいくらぐらいでしょうか。
大村 賃貸の住宅に限ってですが、先進国では「賃貸管理・メンテナンス・レポーティング・ブローカレッジ」、この4つで賃料の年12%~15%をいただいているケースが多いですね。「日本の賃貸管理5%・メンテナンス管理実費・ブローカレッジ実費」と大きく変わりません。適正価格をお答えすることは難しいですが、以上が相場となっています。
日本では賃貸斡旋力が高い企業へ賃貸管理を委託することが多く、賃貸管理と賃貸斡旋が一体となっているといっても過言ではありません。
全般的には入居者が負担するコストが下がっており、オーナーが負担するコストが上がっている傾向にあります。
―賃貸管理業者はどの様な取り組みをすべきでしょうか。
大村 生活に密着している業種ですから、様々な取り組みが考えられます。現状では、住生活のワンストップサービスを展開しており、「水漏れや、トイレのつまり、火災初期対応商品、防犯商品」など、入居される方が必要な商品と情報を提供しております。
また、居住者間のコミュニケーションを高めることに貢献したいと考えております。昨今、となりに誰が住んでいるのかわからない生活環境において、地域のコミュニケーションを高めることができたならば、殺伐とした今の住環境を多少は改善できるでしょう。このようなことは、地域や町内が取り組むことかも知れませんが、多少おせっかいでも我が社が取り組まなくてはならないと感じております。
~つづく~
【大根田康介】
(株)アパマンショップホールディングス
所在地:東京都中央区京橋1-1-5
設立:1999年10月
資本金:55億5,606万3,070円
業種:賃貸あっせん、PM事業ほか
年商:(08/9連結)592億1,800万円
TEL:03-3231-8020
URL:http://www.apamanshop.com/
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