比較的低価格での宿泊が可能なビジネスホテル。昨年より、北九州地区で新たなビジネスホテルの建設が進んでいる。
最も注目されるのが、かつて「製鉄所の台所」と呼ばれていた黒崎地区だ。2001年10月、JR黒崎駅に隣接する「西鉄イン黒崎」(客室総数200室)がオープンしているが、新たに「西鉄イン黒崎Ⅱ(仮称)」を出店することを発表している。同施設はJR黒崎駅から徒歩3分の立地に地上10階建て、客室総数295室、そして大浴場を併設。09年4月に着工、2010年7月に開業予定である。また、今月20日(金)には同じJR黒崎駅近くに客室総数151室の「コンフォートホテル黒崎」がオープンすることで、宿泊客の争奪戦になることが予想される。
工業都市として栄えてきた黒崎地区。現在も工場や事務所が点在しており、宿泊需要が見込めるのであろう。
しかし、一方で「黒崎地区の疲弊」が長らく叫ばれているのも事実であり、複合商業施設「コムシティ」再生も徐々に進展しつつあるものの、未だ不透明な部分もある。ビジネスホテルが副都心・黒崎の活性化の起爆剤のひとつになることを期待したい。
【新田 祐介】
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