今回、アル骨の疑惑が持たれている1社は鹿児島県生コンクリート工業組合のリーダー格である。工業組合は『共販』という商業的要素の協同組合と違い、生コンの品質や技術の向上のために研究や開発を実施するための組織である。よってアウトサイダーと言われる非協同組合員も工業組合には加入して、技術的なことに関しては一緒に活動するのが通常のケースである。
本来、組合のリーダーなら加入を積極的に促す。だが「どういう理由かは分からないが、4年前に工業組合加入を申請したのだが、現在も加入保留となっている。4年もの間保留になるのはおかしい。加入を拒否しているとか思えない。私達が加入したら何か都合の悪いことでもあるかのようだ。鹿児島県の中央会にも相談したのだが、彼らも工業組合に対してはお手上げ状態だ」と県内業界関係者は語る。県内業界のリーダーであるにもかかわらず、なぜ堂々とした態度を取らないのか疑問である。あまりにもレベルの低い話である。しかし「その1社の、県内での影響が大きいので、他の企業は何も言えないのが現況である」と関係者は語る。このような暴挙がまかり通っているから、アル骨疑惑が出ても平然とできているのである。(つづく)
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【河原 清明】
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