―不況で倒産が増えています。経営者としてどう感じますか。

　大村　今は“疲れた倒産”が増えたと思います。倒産した会社の経営者に理由を聞くと、「疲れたから」と言う人が多いのです。すべてに成功する経営者はいません。むしろ失敗が多いのが経営だと思います。失敗したときに反省をして、その後の経営に役立てるためにも、ピンチのときは徹底した経営改革に取り組むことが必要だと思うのです。

　能力がある方は多いと思いますが、経験は時間が経過しないと自身のものになりません。したがって、事を急ぐ場面もありますが、一旦落ち着いて見直すことも必要だと、私も教えられました。とくに成功の連続は大きな経営危機に発展する可能性があると感じています。

　しかしながら、最も重要なことは、チャンスであれ、ピンチであれ、至誠を尽くすことだと思います。至誠をもって真剣に取り組めば、必ず周りが知恵や情報を与えてくれると思うのです。それは皆が必要としているからです。

～終わり～
【大根田康介】

（株）アパマンショップホールディングス
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