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「こども」と呼ばれる政治家たちの哀れ 給付金のドタバタ劇
政治
2009年2月21日 13:59

 定額給付金を支給するための関連法案採決への欠席を表明している小泉元首相に、自民党が振り回されている。20日の自民党代議士会では、小泉元首相の動きに合わせるかのように小泉チルドレンの1人が、定額給付金の受け取りについて態度があいまいな麻生首相を痛烈に批判、造反をにおわせた。
 今年1月の時点で、第2次補正予算案に賛成しておきながら、首相の態度がどうのという理由で関連法案への態度を変えるというのは筋が通らない。政治家としての矜持を持ち合わせていないのだろう。もともとチルドレンと呼ばれてもなんの痛痒も感じない人たちなのだから仕方がないのかもしれない。「小泉」の看板がなければ選挙も戦えないという「こども」が多いらしく、元首相が政局がらみの発言をするたびにはしゃぎ出してしまう。
 定額給付金が良いか悪いかではなく、政局がらみで自らの政治判断を左右させることの愚かしさに気付くべきである。国民が政治への信頼感を喪失しているのは、まさに「こどもじみた」彼らの行動にも原因があるのだ。
 改革を叫んでいた小泉元首相が、息子を自分の後継にするという。二世政治の弊害が指摘されて久しいが、「自民党をぶっ壊す」といった小泉さんが、なんとチルドレンどころか自分の本当の「こども」に旧態然とした世襲を行なうというのである。あきれてものも言えない。この一事をもってしても、小泉元首相の改革が掛け声だけだったことは明白であろう。だからこそ、「小泉改革」で日本が良くなったという実感が皆無なのである。
 格差社会を生み出した小泉構造改革の反省も忘れ(つまり国民の痛みを無視し)、小泉劇場に便乗して騒ぐだけのチルドレン・・・。哀れを感じるのは筆者だけだろうか。


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