23日福岡市の吉田宏市長あてに「新福岡空港はいらないとした選挙公約を果たすべきだ」と申し入れた市民有志8人(代表:篠田 栄太郎氏)は、申し入れ行動後、記者クラブにおいて、現空港の機能強化を訴えるため新たな団体を結成することを明らかにした。
23日の吉田市長に対する申し入れは、選挙公約で新空港は不要と言明したにもかかわらず、いまなお福岡市としての態度を明らかにしない吉田市長に対して、政令市の市長として責任をもっての態度表明を求めたもの。
新たな団体の呼びかけを行なった代表の篠田栄太郎氏は、3月末に予定される麻生知事の態度表明以前に、現空港がいかに重要な役割を果たしているのかを再認識し、機能強化がより求められていることを広く訴えていくために呼びかける、と語った。
新たな団体名は「福岡空港、機能強化期成会」(仮称)。篠田氏らによると、現在滑走路増設案と海上空港案が示されているが、需要の頭打ち、人口減少を考えると増設案を選択すべきとしたうえで、現空港は、滑走路増設によって中・近距離用の都市空港として理想的な空港になるとしている。さらに2011年の九州新幹線の全通開通によって現空港の利便性がより高まっていくとし、現空港を守り機能を強化していくことが緊急の課題だとしている。
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