2008年7月、神奈川県藤沢市の六会コンクリート製造が、生コンのJIS違反で摘発されたのは記憶に新しい。その後、六会コンクリートは賠償責任を負うために廃業に追い込まれた。
生コン製造工場は、その殆どが中小零細企業によって運営されている。よって品質に関し、偽装や違法性について問われる行為があったら、その経営は木っ端微塵となってしまう。
しかし、鹿児島県においてアル骨疑惑をもたれている会社のうちの1社は、トップクラスの企業である。同社の周辺には、何をしてもまかり通るという雰囲気さえ漂っている。取材をしていて、同社には全く当事者意識がないことに、正直驚かされた。
製造コストを抑えつつも品質を維持し、製品をつくるのが製造業者としての腕の見せ所であろう。したがって、“インチキ”をして金儲けしようという疑惑が生じること自体が、会社の品格を問われることに結びつくと考えるべきである。(つづく)
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【河原 清明】
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