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オバマ‐麻生 支持率6割と1割の違い ─ 足もとからは失言・暴言
政治
2009年2月25日 08:48

 日本時間の25日未明、オバマ米大統領と麻生首相による首脳会談が行なわれた。日米同盟の強化を確認するとともに、悪化する世界経済への取り組みなど広範な意見交換が行われたもようだが、麻生政権の支持率上昇には結びつきそうもない。
 米ギャロップ社の世論調査によれば、黒人初の大統領で「Change」を掲げるオバマ氏の支持率は60%超えている。一方の麻生政権、訪米直前の各メディアの調査では支持率10%前半という惨憺たるありさま。国民の過半数以上の支持を得ているリーダーと、「辞めろ」の声が8割というリーダーでは比べるのもばかばかしくなるが、失言癖の首相がいなくなった途端、足もとに火がついた。
 麻生首相が日本を留守にした24日、閣僚や自民党幹部から相次いで問題発言が飛び出している。甘利行革担当相は、09年度予算成立後の内閣改造に言及、野党だけでなく党内からもひんしゅくを買った。首相の専権事項である内閣改造について、一閣僚が公言するなど聞いたことがない。
また、笹川尭政務会長は同党議員のパーティで挨拶、01年の森元首相退陣についてふれた。笹川総務会長は、内閣総辞職を船の沈没にかけ、(森氏は)ゴルフに行ったから辞めたのではなく、実習船えひめ丸が米原潜に衝突され「やむなく沈没した」と発言。犠牲者9人を出した事故を冒涜するものとして批判が噴き出している。
 支持率低下に拍車をかける失言・暴言。しかも今度は首相本人ではなく、内閣・党の要人によるものだ。酩酊で辞めた中川大臣といい、救いようがない状態であるが、これが支持率1割の実態なのだろう。
 経済大国1位と2位のトップ会談といえば聞こえが良いが、拠って立つ基盤の差は歴然。
オバマ大統領の米国にとって、政権末期とみられる首相の言葉が担保されるとは思えないが・・・。


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