厳しさ続く土木業界。先日、ある地場の土木会社の社長に現状を聞いた。するとその社長は、「この業界はもうだめ。入札ももう談合なんてなく、どこもほとんど最低価格で入札してきます。結果的には20社とか大勢でのくじ引きで落札業者が決まります。落札できるとしてもまるで宝くじが当たるかのような感じですし、最低価格だから売上は増えるけど利益はほとんどありません。若手の社員がいるからまだ会社は継続しますが、今期も赤字になったら会社をたたむようにしようかと思っています。役所も道路工事を前倒しで発注するとか言っていますが、数十億円規模くらいでは焼け石に水です。」
土木業界は公共工事の減少でかなり厳しい状況であるが、倒産や廃業が増えてくるのは間違いなさそうだ。
【宮野 秀夫】
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