アメリカの「ウォールストリート・ジャーナル」(アジア版)は26日、香港のメディアグループ「ネクスト・メディア」が来年、台湾でニュース番組専門のテレビ局を開設する計画を進めていることを報じた。同社は、中国に対する批判的な論調で知られる「蘋果日報(アップル・デイリー)」を発行しており、投資額は60億台湾元(約170億円)を超えるとみられる。
グループの創業者・黎智英(ジミー・ライ)氏によれば、テレビ局開設の目的は、最近、台湾で勢力を増しつつある、中国寄りのメディアに対抗することにあるという。
「蘋果日報」は、大きなカラー写真とセンセーショナルな見出しを特徴とする著名な大衆紙で、自由主義にもとづく反北京・親民主派新聞の代表格でもあり、香港の中国語新聞としては、「東方日報」に次ぐ第2位の発行部数をほこっている。
テレビ局の設立で、同グループの影響力は、更に高まるものとみられる。
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