大手ゼネコン鹿島に発注されたキヤノン関連工事をめぐる巨額裏金疑惑で、2名の逮捕者を出した内山緑地建設は25日に国土交通省より指名停止を受けていたことがわかった。指名停止期間は2月25日から3月24日までの1ヶ月間。今後も、各自治体より処分を下される可能性が高い。同社は21日に外部専門家を含めた「『大光グループ』に係わる社内不祥事に関する特別調査委員会」を設置(再発防止委員会)して会議を行い、山内良輝委員長(弁護士・福岡弁護士会所属・和智法律事務所)、伊藤久男副委員長(税理士)を委員として真相究明と再発防止に向けて動き出した。
同社は2005年4月には北九州市白野江植物公園の指定管理者になり、公的にも高い評価を受けてきた。しかし、巨額裏金疑惑に関わった事によって、指定管理者としてふさわしくない事態となった事は言うまでもない。同植物公園を管轄する北九州市建設局公園管理課の担当者によれば、「起訴されていないので、(管理者を外すかどうかは)検討中です」と困惑の様子。
指定管理者をめぐっては、博多港国際ターミナルの指定管理者選定疑惑などもあり、制度のあり方自体が問題視される事が多い。しかし、住民の大切な財産である公園を、裏金づくりを疑われるような会社に託して良いものだろうか?
【矢野 寛之】
みどりをサポートする内山緑地建設
http://www.uchiyama-net.co.jp/
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