山神水道企業団(企業長・平原四郎筑紫野市長)をめぐる事件が広がりを見せはじめた。27日、山神水道企業団発注の水道管移設工事「場内連絡管移設工事」指名競争入札にからみ、同企業団工務課長・高木哲郎容疑者(54)と、水道管工事会社「三機産業」(筑紫野市)の元社長・藤木直紀容疑者(45)が、競争入札妨害(偽計)の疑いで福岡県警に逮捕された。
06年に発注された同工事には8企業・JVが参加、三機産業が7,870万円で落札(落札率99.9%)していた。高木容疑者は、入札前に藤木容疑者に対し同工事の予定価格を教えた疑いが持たれている。
山神水道企業団発注の工事をめぐっては今月10日、同企業団工務課長補佐と工事業者らが別の競争入札妨害容疑で逮捕されており、高木容疑者で同企業団職員の逮捕者は2人目。高木容疑者は、先に立件された公務課長補佐の直属の上司にあたる。
山神水道企業団に関する一連の事件は、さらに大きな事件へと発展する可能性が残されている。
※記事へのご意見はこちら