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「麻生さんの矜持とは」 首相の郵政問題発言
政治
2009年2月 7日 12:32

 麻生首相の言葉の軽さについてはいまさら言うまでもないが、今度の発言は簡単に済みそうもない。国会答弁で、郵政民営化について「反対だったが閣僚の立場として郵政解散に同意した」と明言。与野党から批判が集中している。
 郵政選挙で当選した小泉チルドレンは約80名ほどだったが、おかげで衆院での自民党は絶対的優位を保っている。参院で与野党逆転したあとも、その数に助けられ、3分の2規定にすがりついて政権を保っている。麻生首相の発言は、その全否定につながる。
 閣僚だったから郵政民営化に賛成したというが、そんなことは墓場まで持って行くべき話であろう。政治家がいったん決めたことを、後になって「本当は違った」というのなら、結論しか見えない有権者を騙したことになりはしないか。何より政治家の「矜持」とは何か、麻生さんは考えてみるべきだろう。「矜持」とは麻生首相が珍しく間違えずに読めるうえ、好んで使ってきた言葉である。高額所得者の定額給付金受け取りについて聞かれたときも「人間の矜持の問題」と言い切った。消費税増税については「責任ある政府・与党の矜持だ」と述べている。「矜持」の意味はご存知のようだ。
 しかし、首相は「政治家としての矜持」を持ち合わせていない。政治家は自らの政治信条や政策実現に命をかけるべきである。現に、郵政解散の折には、反対して事実上大臣の職を辞した政治家もいた。党を除名され、刺客を送られながらも民営化反対の政治信条を貫く政治家も少なくなかった。麻生さんよりよほど上出来の政治家である。彼らは今も「政治家の矜持」を持ち続けている。
 麻生首相の今回の発言は、ただ単に「言葉が軽い」とか「失言」で済まされる問題ではない。政治家それも総理大臣としての発言である。発言の撤回やごまかしで逃げることは許されない。少しでも「矜持」を持ち合わせているのなら、それを貫く姿勢を見せてもらいたい。

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