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麻生批判 問われる小泉元首相の功罪
政治
2009年2月14日 13:44

 歯切れのいい麻生首相批判をした小泉元首相。一気に政局を作り出した存在感はさすがだが、自民党内での評価は真っ二つに分かれている。いつまでも小泉神話にすがりつく小泉チルドレンの方々は「よく言ってくれた」と手放しの喜びよう。子ども呼ばわりされることになんの抵抗もしない政治家が、本当に国家の役に立っているのか首をひねりたくなるが、ここぞとばかりにメディアに露出する。取り上げる側もいい加減にしてはどうだろうか。麻生首相にもうんざりだが、チルドレンにもうんざり。政局ではなく政策論争で世の中を騒がせてもらいたい。チルドレンなどという幼稚な政治家集団を誕生させたのが、小泉元首相によるものだとしたら、明らかに「罪」にあたるのではないだろうか。
 小泉元首相といえば郵政民営化。その郵政民営化は「改革の本丸」と言われてきた。実際に民営化されたわけだが、国民には何か大きく変わったという実感は皆無。過疎地の郵便局が減り続け、不採算のATMがなくなったといったニュース以外記憶にない。かんぽの宿問題では、不透明な日本郵政のあり方に批判の嵐である。これでは民営化しないほうが良かったと思わざるを得ない。「改革」という言葉に酔った結末がこれだとしたら、小泉元首相のワンフレーズ政治は明らかに「罪」だったことになる。
 「格差」の問題が小泉改革の負の遺産であることは周知の通り。そのせいで自民党は、07年参院選での歴史的敗北を喫している。「派遣切り」による大量失業も、規制緩和に走り過ぎた小泉改革の置き土産である。一体、小泉改革とは何だったのか。その総括もせずに安部、福田、麻生と政権をたらい回しにした挙げ句、現在の状態を招来した小泉元首相の言葉に永田町が振り回されている。小泉さんも麻生さんもやっていることは同じだと、自民党内からも冷ややかな視線が送られる。
 とうに終わっていたはずの自民党政権を延命させたという点では、小泉元首相は評価に値するのであろう。しかし、それが国家・国民のためだったかどうかについては、今のところマイナスの評価しか出てこない。小泉改革とは何だったのか、聞かれて答えられる人も少ないかもしれない。
 つまるところ、外見や短い言葉に惑わされずに、政策の中身を吟味する力が「有権者」に求められるということだろう。

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