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コダマの核心

原始経済生活に戻るのか(1)
コダマの核心
2009年3月 2日 18:52

レバレッジの横行で100倍パワーアップ

 今回の金融恐慌前のバブル時代における投資活動の特徴は、自己資金の100倍という桁違いの資金を運用することが可能であったことだ。株取引でもそうした実例は多々あるが、一番わかりやすい例はFX(為替証拠金取引)である。この取引を用いることによって、素人の奥さんやOLであっても、100万の資金を元手に100、200倍の額に相当する取引(1億、2億)をすることが可能になる。相場の当たり局面では、100万の資金を運用して半年間で800万円稼いだ、などという例も珍しくなかった。ところが逆の局面になると1,000万円以上の損失を被ることも頻繁となる。結果、自己破産申請が続出するのである。
 アメリカの国内総生産高(GDP)が1,300兆円で、日本のそれが500兆円(為替レートによって多少の変動があろうが)である。アメリカの経済規模は日本の2.6倍。日本はアメリカに大きく引き離されている。金融工学によってもたらされたレバレッジの活用によって住宅バブルを生みだし、アメリカは我が世の春を謳歌した。虚構によって現実の100倍、200倍にもパワーアップされたバブルが破綻すると、その闇は根深い。底が知れない。筆者が生きている間に用いられる通貨単位は、兆円で留まると確信していたのだが――。「京」という単位が必要になってきている。

2007年年末までキャッシュで満タン

 3月一杯、その動向が注目される原弘産(本社・下関市:大阪証券取引所二部上場)は、2007年12月末まではキャッシュを満載した銀行が、頭を下げて表敬訪問をしたものだ。外資の大銀行までが3桁に近い○○億円もの資金を持参していた。そうなると、どんな経営者でも有頂天になる。天下を取ったような気分になるのは、理解できる。「あれを買いたい。この会社を買収しよう」とテンションがあがるのは当然だ。「大が小を飲む」の例え通り、同社は果敢に日本ハウズイングの買収戦に挑んだ。関係者は「飲み干せるはずだった」と悔やむ。
 08年3月31日のデータによると、日本ハウズイングは管理物件マンション6,927棟、328,411戸、ビル417件を擁している。マンション分譲が主力の原弘産としては、喉から手がでるほどに美味しい管理会社である。何故ならば、マンション業者は常に物件を仕入れることが宿命づけられている。「完売できるだろうか?」と常に不安に慄いて仕込みをする。売れ残ればダンピング処理が待ち構えている。1回の仕込みごとに精魂尽き果てるほどに神経をすり減らすとなれば、安定して確実に管理棟数が増えていく管理ビジネスに傾倒していくのは、当然の成り行きといえよう。
 ところが原弘産は、理想の極致ともいうべきM&A戦争に敗北した。原因は兵站マネーを浪費したからである。この買収戦争において、補填的に用いるはずであった資金(07年12月調達資金)を浪費したのだ。友人に懇願されたことより、土地購入資金に回してしまったのである。最終局面で玉を使い果たしたのだった。08年5月には、ニューマネーを持ち込む奇特な金融機関など、まるでなくなっていた。原社長は、決定的なところで抜かったといえる。そして情けない事態が招来した。同社の転換社債の償還価格を、値下げしたいとの要請である。ほんの1年と2ケ月前には現金が唸っていた会社が、火の車になったというケースは、周囲にゴマンとある。


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