麻生知事と吉田・福岡市長は6日夜、将来の福岡空港問題について会談し、判断を一本化し知事と市長の連名で26日に表明することになった。
知事公舎で行なわれた会談では、滑走路の増設か海上新空港かのどちらを支持するかの判断を、県と市が一体となっていくことを確認。地元の意見が分裂していないということを国に示すものと見られる。
麻生知事は、すでにこれまで地元選出の国会議員や経済界、地元団体、北九州市長、新宮町長らと会談し、空港問題についての意見を聴取してきた。
いっぽう吉田市長は、6日の会談でも自らの意見については明らかにしていない。吉田市長は、06年の市長選で「新空港はいらない」を公約に掲げ当選した。それ以降吉田市長は空港問題については、いっさい口をつぐんだままだ。こうした態度に市民からは、「公約を守れ」「態度を明確に」との要望書も出されている。しかし開会中の市議会でもその口は閉じたままだ。
26日に県としての意見表明を26日の本議会で行なうと言明している麻生知事。かたや25日に最終日を迎える市議会のなかでも、市長自らの意見を表明することなく26日に意見表明するやり方に、市民から批判の声が出そうだ。
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