福岡市はこのほど、博多港長期構想の中間とりまとめを行ない、市民からの意見を募集している。
「博多港長期構想」は、『博多港がこれからの時代、「アジアとの連携」と「アジアの中で際立つ個性」によって、九州・西日本を支える生活・国際港湾から1歩脱却し、アジアの中で輝きを放つ港として飛躍していくための長期指針』として位置づけられている。福岡市では昨年1月から有識者等でつくられる検討委員会で同構想について議論してきており、今年2月に中間とりまとめ案が提出された。
市では、検討委員会に置かれた「物流専門委員会」「みなとまち専門員会」からの提言をふまえ、博多港のあるべき姿などの中間とりまとめを行なったものである。
今回の市民意見の募集については、下記の要領で行なわれている。
●中間とりまとめの閲覧場所=市ホームページ、情報公開室(市役所2階)、情報プラザ(同1階)、
各区役所企画課、港湾局計画課
●意見の提出方法=郵送、FAX、メールで港湾局計画課へ
●募集期限4月15日(水)まで
中間とりまとめの骨子
博多港のあるべき姿
アジアの中での物流・人流双方の機能を持つ、交流の結節点としての存在感を高め、社会や地球環境へ貢献できる港
物流
・まずは東アジアをターゲットにする
・九州の付加価値の高い商品を輸出し、ものづくりに貢献
・東アジアとの近接性を活かした独自の輸送モードを駆使する
人流・交流
・海の観光・交流ゲートウェイづくり
・新しい福岡の顔づくり~都心部ウォーターフロントの再編~
環境
・CO2排出量の削減目標の設定
・環境の保全と創造の取り組みの継続
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