ツアー中、子どもが働く姿を幾度となく見かけた。働く理由のほとんどが家計を支えるためである。当然ゴミ山で働く子どもたちも同様だ。ただ、ゴミ山は命すらも脅かす危険な場所である。数日前に16歳の女の子が亡くなったことを、おそらく子どもたちも知っているであろう。しかし、子どもたちはただ黙々とゴミを集める。「命への価値観が日本とは全然違う」と大谷代表はいう。ゴミの上を裸足やサンダルで平然と歩く子ども、ゴミを下ろすトラックに群がる子ども―。命を落とすかもしれないという危機感より、生き延びていきたいという必死さを感じたのは私だけではないだろう。次回はゴミ山で行なった子どもたちへのインタビューについて報告する。(つづく)
【楢崎 賢治】
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