福岡地区では、インベスト、矢緒企画、丸美など昨年だけでもかなりの数のデベロッパーが倒産した。しかし、北九州地区のマンション業者はこの一年間、どこも倒産していない。これは、一つにそれぞれの企業の営業方針の違いがある。
福岡地区のデベロッパーは、ファンド向けの物件を積極的に開発したところが多かったが、ファンドビジネスそのものが急速に縮小。多くの会社がこの余波を受けたことは言うまでもない。
一方、北九州ではファンド相手に商売をしていた会社は数えるほどしかない。北九州のデベロッパーも、本音では「ファンド向けの商売をやりたかった」のだろうが、ノウハウがなかったいう見方も可能だ。
一世を風靡したファンドビジネスであったが、北九州のデベロッパーは運良く難を逃れホッとしている。
【宮野 秀夫】
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