16日、日本テレビ放送網の久保伸太郎社長(64)が辞任した。日テレの報道番組「真相報道バンキシャ!」で虚偽の証言に基づき岐阜県庁内で裏金作りが行なわれていると報じた問題の責任をとったとしている。
久保社長は、辞任発表の記者会見で「重大な監督指導不行き届きの責任を取りたい」としたうえで、同番組の報道を受けて調査にまで発展した岐阜県や県職員に対し「心からお詫び申し上げたい」と陳謝した。久保社長は取締役相談役に退き細川知正会長が社長職を兼任するとしている。
この問題では報道局長が更迭されたほか、同次長ら4人が処分された。なお、番組で虚偽の証言をした元建設会社役員は今年3月、偽計業務妨害の疑いで逮捕されている。
報道のあり方が問われている。
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