世界的金融ショックの影響は戸建業界にも表れている。昨年の11月ごろから住宅展示場の来場者数は減少し、ひどいときには土日祭日にもかかわらず「4~5組しか来ない」という日もあったほど落ち込んでいた。
その後も低調な日々が続いているが、住友林業は1月から来場者が増えているという。その他にも来場者が増えているところも聞かれるなど、業界全体が回復の兆しを見せているのかというと、そうでもない。
ある地元住宅会社の社長は「お陰さまで来場者は回復基調にあります。以前と違って、展示場をいろいろ見て回る方は減ったようです。興味が高いところに集中している感じですね」と語っており、展示場の中でも来場者が多いところと少ないところの差が出てきている。
ただ、残念ながらローンの問題や景気の先行き不安などから契約には慎重のようだが、潜在需要が高まっているのは間違いなく、いかに消費者に受け入れられる住宅を提案できるかが勝ち組と負け組の分かれ道となる。
【山口 恭介】
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