原弘産は、スイスで発行した社債60億円の85%カットが承認されたと発表した。当面は危機を回避したことになるが、次に待っているのは前期の決算をどのタイミングで発表するかにかかっている。売上高及び経常利益の修正、今回の特別利益が最終利益に与える影響など、適時開示を一刻も早くすることが求められている。大証への上場基準への抵触(有利子負債の10%超のカット)や監査法人がどのような対応をするかが大きな鍵となる。同社の株価は大幅な上昇となったものの、来期決算予想などの発表があれば、一気に破綻へ進む可能性もあり、動向が注目される。
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