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特別取材

平成21年度に向けて積極果敢な戦略で乗り切る(2) | 山根木材(株)福岡支店 藤木直幸 氏
特別取材
2009年3月20日 08:00

お買い得感を強調

 ―昨今の状況のなかで、お客様にどうアプローチするかも大きな課題だと思いますが。
 藤木 最近のお客様は「お買い得感」が無ければなかなか購入へ動きません。この『お得ですよ』の部分を商品に数多く持たせなければいけません。
 大切なことは、全体のグレードアップよりもポイント型で点数を稼ぐということ。つまり何を取り入れ、何を捨てるかが問題になってきます。
 また、注意しなければいけないのは「お買い得感」はお客様によって答えが異なるということです。俗に言う『選択と集中』が肝腎なのです。

 ―よくおっしゃられている、「内需拡大」についてはいかがですか。
 藤木 特に国に言いたいのですが、強力なリーダーシップで早急にお金が回るようにして欲しいですね。雇用や金融環境等、やるべきことは山ほどあります。早くて悪いことはないのです。早急に、それも一気呵成に財政出動すべきです。
 アメリカのオバマ大統領のような強さが今一番求められているのですが、日本の場合は逆ですね。国民のことを忘れ、政局にばかり囚われているから国民は愛想をつかし、白けてしまってますます内向きに、守りに入ってしまっています。
 こうなるとスパイラル的に景気は悪化します。政府は国民に自信を取り戻させ、将来への夢と希望を持たせる必要があります。

 麻生さんはもう失うものは何も無いのだから、内需拡大に向けて強力な景気拡大策を採って欲しいと思います。なかでも住宅産業は自動車産業よりも遥かに裾野の広い産業で、内需を盛り上げて景気回復を図るには最も効果的なのです。
 そのためにも、住宅ローンの貸し出し審査に金融機関が慎重になり、貸し渋りとも取れる情勢を真っ先に改めて頂かなければなりません。ローンの回収を心配ばかりしていると、ますます景気は萎縮していきます。景気が拡大すれば自ずとお金が回り始め、焦げ付きリスクも小さくなるのですが、実際にやっていることは逆張りです。(つづく)

山根木材株式会社
http://www.yamanefukuoka.com/

【構成・文:徳島 盛】

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