福岡市内で居酒屋を経営するB社長によると、今月に入って、売上回復に手応えを感じているという。居酒屋業界は、二年前の飲酒運転の罰則強化と昨年のリーマンショック以来の不況で、売上の前年割れが続いているが、同社は今月に入って数字が上向き、特に週末の土日は20%から30%の伸びを示しているという。
「店舗はいずれも郊外にあるのですが、じわじわと上がってきています」と手応えを語る。今月は歓送迎会の時期にあたるため、業界にとっては繁忙期でもあるのだが、「伸びた要因は家族連れなどが増えた事。会社の団体予約ではない」としており、ここまでの売上増は時期的な要因ではないという。景気回復の兆しではないかと考えたくもなる。
B社長は、月末にかけて歓送迎会が集中することから更なる売上増を見込んでいる。
経済は停滞し、政治も混迷を極めているが、景気浮揚のためには内需拡大が不可欠である。一部の自治体では定額給付金が支給され始めている。給付金を利用しての外食の増加が景気回復のキッカケとなる事を期待したいが・・・。
【矢野寛之】
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