「県と最終的な協議を行なっている」
これは、23日の福岡市議会条例予算特別委員会総会での福岡空港問題に対する質問への市長答弁である。
　同委員会で質問に立った宮本秀国（共産党）議員は、市長選で吉田市長が公約として掲げた「新空港は必要ない」「北九州空港や佐賀空港と連携する」とする立場は堅持するのかどうか、また将来へは、どのように対応していくのかなどについて市長にただした。
　吉田市長は、「両案について県と協議中であり、いま最終的な詰めの段階にある」と答弁。宮本議員はさらに「増設案を支持するのか」と再質問。市長は「協議中です」との答弁の繰り返し。これに対して議員は「公約違反で、無責任な態度だ」と批判。傍聴席からも批判の声とともに、余りの無責任さに失笑が漏れた。

　宮本議員はこのほか、県が検討している「国際コンベンション施設研究会」を取り上げ、人工島に造られることになれば、1000億円の費用が掛かり、税金の投入で市民の負担が避けられない、と指摘した。

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