景気は必ず循環する それまでをどうするか
―今後の市況をどう見通されていらっしゃいますか。
藤木 このままずっと悪いということは無いはずです。道筋さえできれば、回復へのスピードは速くなると見るのが妥当だろうと考えます。 昨年の正月にヨーロッパの3カ国を回りましたが、とても景気が良く、日本よりもホテルやレストランを含めて物価が高くなったなと感じました。英、仏、独等、どこの国へ行ってもコーヒーとパンだけで1,000円程度取られました。その当時お世話になった英国の友人に最近聞いてみると、イギリスも今はひどく不景気で物が売れないとのことです。
そういった意味では世界中の市民を不幸に追いやったアメリカの責任は重く、大きいです。早く景気回復へ向けて大きく舵を切ってもらえるように、オバマ新大統領へ期待したいですね。
今年の秋には景気は回復基調に入っているだろうと楽観的に考えることにしています。問題は、それまでをどうするかということです。耐えてばかりではいられません。打って出ることが肝要です。
計画(P)し、実行(D)し、検証(C)、分析(A)し、また計画、実行する。要はこのPDCAを回すことで自ずと道は拓け、前へ進むことができるはずです。朝の来ない夜はありません。
もうひとつ付け加えると、今は高級品が売れない時代です。品質は落とさずに、コストダウンに努めて、販売価格を下げてお買い得感を出さなければなりません。スーパーなどもPB商品を開発して販売価格を下げています。住宅も同じでしょう。(つづく)
山根木材株式会社
http://www.yamanefukuoka.com/
【構成・文:徳島 盛】
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