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特別取材

悪魔の兵器・地雷vol.2~カンボジアの光と闇(10)~
特別取材
2009年3月25日 08:37
 スタディツアー参加者一行は、MAGバッタンバンオフィスでブリーフィングを受けた後、4WD車に乗って地雷原の村、ボッ・クナー村へと向かった。ここはバッタンバンから約30㎞の地点に位置し、シハヌーク国王の時代、1950年頃にできた村である。その後、内戦時には一時無人となり、96年に67家族が村に戻ってきた。地雷は内戦中の83年から93年にかけて埋められたそうだ。現在は209家族がこの村に住み、そのうち約6割が農業を営んでいる。悪魔の兵器・地雷vol.2~カンボジアの光と闇~
悪魔の兵器・地雷vol.2~カンボジアの光と闇(10)~  作業はMATと呼ばれるMAG直属の地雷撤去チーム16名(ディマイナーは12名)で行なわれる。MAGはこのボッ・クナー村で昨年10月より撤去作業をスタートし、我々が訪問した時点で62,806m2の面積の作業を終えていた。
 処理した地雷は59個、不発弾は2個。ここにまず撤去作業の過酷さを物語る数字がある。“72,219”。これは発見された鉄くずの数である。単純計算すると、地雷が発見されるのは0.1%以下の確率ということになる。地雷撤去は金属探知機を使って行なうのだが、地雷だけでなく鉄くず(地雷等の破片など)にも反応するのだ。金属反応が起これば地雷が埋まっていることを想定して慎重な作業を行なわなければならない。神経を研ぎ澄ましての緻密な作業に加え、時間も要する。一日にできる作業面積は、順調に進む時で60~80m2、難航する時で20m2ぐらいだそうだ。ちなみに一日の作業日程は、午前(7:00~11:25)と午後(12:25~15:00)に分けられ、45分間作業して10分間休憩するという流れ。つまり約6時間の作業の中で、難しい時にはたったの20m2しか作業が進まない。気の遠くなるような作業である。(つづく)悪魔の兵器・地雷vol.2~カンボジアの光と闇(10)~

【楢崎 賢治】

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