26日夕方、福岡国際ホール(福岡市中央区)において、特別講師として常葉学園大学教授で政治経済評論家の副島隆彦氏を迎え、民主党福岡県第4区総支部・古賀たかあき後援会共催による「古賀たかあき政経フォーラム」が開催された。約200名の聴衆が集まった会場には石井一・民主党筆頭副代表も駆けつけ、フォーラムを盛りあげた。
冒頭、挨拶に立った古賀敬章氏は「これまで政治の真っ只中で過ごしてきたが、国民の皆さんの思いとわが国の政権・政治がこれほどかけ離れた時代はなかった。原因は、世襲議員が増えたことと、霞ヶ関で権力と予算を握る官僚と国民の思いが相容れないこと。この2点が、国民の政治不信や官僚に対する不満を生んでいる」と訴え、「(次回の総選挙における)自民と民主の戦いの本質は、霞ヶ関の高級官僚と国民との戦いであると自分自身に言い聞かせている」と、決意を述べた。 |
講演において副島隆彦氏は「小沢氏は正しいことを言い過ぎたがために、官僚やアメリカに狙われた。政治は国民の代表である政治家が国民のために行なうべき。我々は小沢氏の志を継いでいかなければいけない」と熱弁を振るった。一方で「来年の終わりぐらいにオバマ大統領は辞める。中国の米国債処分によってドルはさらに下落し、1ドルが60円ぐらいになると、30円ぐらいまで切り下げてニクソン・ショックと同じようなことが起こるだろう。ドル切り下げののちにオバマは退陣してヒラリーが大統領になり、世界を金融緊急統制体制に持っていく」と予言してみせた。 |
このあと、民主党副代表の石井一衆議院議員も会場に駆けつけ、1月20日の衆院予算委員会で麻生首相に漢字を読むよう迫った件に触れ、「漢字が読める、読めないなどどうでもいいこと。私があの場で示したかったのは、自分で信念を持って書いたこと(「文藝春秋」08年11月号の手記)ならばきちんと実行せよ、ということだ」と述べた。また「民主党が長らく訴えてきた政権交代にあと一歩というところで、考えられないことが起こっている。しかし、国民のため、国のために何ができるのかを今こそしっかり考え、この状況に耐えて、高級官僚と自民党に操られた政治にメスを入れなければならない」と力強く訴えていた。 |
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