県警から事情聴取を受けているとされるS市議会議員とは連絡が取れなくなっている。周囲では「韓国に滞在しており、日本にはいない」などといった、根拠のない噂が流れている。確かに彼と連絡が付かないことで噂に尾ひれが付いたのだろう。
S市議が5期連続当選して議長にまでのぼりつめたことで「筑紫野市は市長と議会議長と役職名が違うのでは」と揶揄されるほどS市議の発言力は強かったようだ。しかし、体調不調から、次第に発言力は低下。当の本人も以前の取材に対し「気力が無くなった」ともらしていたことから気力のおとろえも否めない。
S市議に関する現状が不明確なので、市議会の勢力図も混沌とし始めた。はっきりしているのは、反目する市議会議員の台頭である。ある議員の話では「今こそ利権をむさぼっていた張本人を叩くべし」と気勢を上げているという。S市議と関係が深かった業者を一掃したい考えであるとされる。
事態は泥沼の様相を呈してきた。(つづく)
【道山 憲一】
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