ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

特別取材

悪魔の兵器・地雷vol.3~カンボジアの光と闇(11)~
特別取材
2009年3月30日 14:00
悪魔の兵器・地雷vol.3~カンボジアの光と闇~ 乾期にあるカンボジアは特に暑い。地雷撤去という地道な作業を行なうのは炎天下となる。苛酷な環境の中、長袖長ズボンの作業着の上にヘルメットとプロテクターを着用して作業する。我々も着用したが、特にヘルメットは、熱気がこもり息苦しくなる程。そんな格好で約6時間の作業を行なうのである。
   以前にも述べたが、MAGは女性の作業員を雇用している。ボッ・クナ-村の撤去チームにも2名の女性スタッフが所属しており、その1人のブッ・ソッキーアさん(27歳)に話を聞くことができた。

悪魔の兵器・地雷vol.3~カンボジアの光と闇~―なぜ地雷撤去をしようと思ったのですか。
「多くの人々を助けられる。それに給料がいい。実家が貧しかったので家に仕送りができる。」
―給料はいくらですか。
「月に190ドル貰える。」
―家族構成を教えてください。
「子どもが1人いる。旦那はマラリアで亡くなった。」
―女性のあなたにとってこの仕事は大変ではないですか。
「収入がいいから大丈夫です。」
―この仕事を長く続けられますか。
「このプロジェクト(ボッ・クナー村での撤去作業)がうまくいけば続けたい。」

 ディマイナー(地雷撤去員)の仕事は、志願者が多いそうだ。当然、地雷を撤去し人々の役に立ちたいという気持ちがなければできない仕事だが、家計を支えていくためにこの仕事を選んでいるという側面もある。ソッキーアさんも1人の子どものため、また育ててくれた両親のために、過酷な仕事をこなしている。
(つづく)

【楢崎 賢治】

*記事へのご意見はこちら


※記事へのご意見はこちら

特別取材一覧
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル