福岡都心部での地場マンション業者の新規物件の供給がなかなかスタートしない昨今。これはマンション建設を請け負うゼネコンにとっても死活問題（もっとも、最近はゼネコンも分譲マンションの建設をやりたがらないが…）であるが、マンションの設計を請け負う設計会社にとっても大きな問題である。地場の設計会社には分譲マンションの設計を得意とする会社がいくつかある。かつては、マンション建設に携わりたい業者が設計会社詣でを頻繁に行なっていたようだが、今はさっぱりそういった話を聞かなくなった。確かにこれだけ新規のマンションが着工しなければ、設計会社に行くメリットもない。
　今年中は在庫マンションの販売に専念するというデベロッパーが多い中、設計会社も建設関連業者も仕事量の減少に悩まされる日々はまだまだ続きそうだ。

【宮野　秀夫】

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