現在、公道を走行している「プリウス」は、初代を改良し発売された2代目が多い。日本の芸能人やハリウッド俳優などもプリウスのファンであることを公言している。
さらに今年に入り、ハイブリッド車を後押ししたのがホンダの「インサイト」発売である。2月のデビュー以来、販売好調がさまざまなメディアで取り上げられている。休日、各地のディーラーは試乗を求める人たちで賑わい、現状では生産が追いつかないなど低迷する自動車業界には嬉しい悲鳴である。
このインサイトの販売好調に刺激されてか、各社の販売戦略が表面化し始めた。トヨタは5月に3代目となる新型プリウスを発売予定。新型車の販売と併せて現行車の価格を見直し並行販売する。マツダは燃費を低減するアイドリングストップシステム「iストップ」を新型「アクセラ」に採用する。マツダは「高額なハイブリッド車は自社の高い技術」として販売する戦略であったが、「インサイト」の好調な販売を受けて、戦略を変更せざるを得ないようである。
環境への配慮に加えガソリン価格高騰したことなどの影響で急速に注目されているハイブリッド車。自動車各社がハイブリッド車の開発にシフトしている中、ハイブリッド車の技術の根幹とも言える「電池」。次回はこの電池に焦点を当ててみる。
【新田 祐介】
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