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福岡市職員 官民癒着はなぜ続く
社会
2009年3月 2日 09:38

 27日、福岡市経済振興局の係長級職員が懲戒処分を受け、直後に辞職した。担当していたロボスクエアの職務に関し、口頭で契約し4,000万円以上の支出をしたり、イベント会社への損失補てんのため架空経費を計上するなどしていたとされる。官民癒着の典型である。問題の職員は依願退職扱いとなっているが、市の懲戒処分は停職3ヶ月という「寛大」処分だった。退職願が出されていながら、処分発表を待って受理している。辞めた職員は処分できないからだが、なぜ早い時期にクビにできなかったのだろう。架空計上による支出といえば、立派な詐欺である。刑事訴訟法では、公務員に告発の義務があることを規定している。個人の金ではなく公金が騙し取られたのであるから、刑事告訴すべきだろう。市役所は相変わらず身内に甘いと言わざるを得ない。それどころか、税金が食い物にされた事件であるにもかかわらず、辞める職員に退職金まで支払うというのだから恐れ入る。
 
 博多港国際ターミナルの管理候補者選定をめぐっては、市港湾局の部長がJR九州と密接な関係にあったことが判明しており、職員による倫理観の欠如が指摘されている。癒着や疑惑が指摘されながら、指定管理者選定をやり直すこともない。

 市役所における「身内に甘い体質」こそ、事件を生みだす元凶ではないのだろうか。

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