3日17時過ぎ、民主党小沢一郎代表の資金管理団体「陸山会」が入るマンション（所在地：港区赤坂）に東京地検特捜部の強制捜査が入った。
　雪まじりの雨。マンション前に集まる報道陣。騒然となるなか、東京地検特捜部による約５時間におよぶ家宅捜索が終了。特捜部のものと思われる４台の車両には、次々と押収物を入れたと見られるダンボールが積み込まれた。
　「陸山会」は、衆議院赤坂議員宿舎と漢方薬品メーカー・ツムラに隣接する商業地域の分譲マンションに入っている。赤坂とはいえ普段は静かな一角。政権奪取が現実味を帯び始めていた矢先の事件に、周辺の人々もびっくりの表情。家宅捜索が続くマンションを見下ろすビルの窓からは、何ごとかと身を乗り出す人が目立った。
　４日午前の記者会見、小沢代表は潔白を強調したうえで検察の捜査を強く批判。強行突破を図る模様だが、会見が終わって１時間ほどたったころ、小沢代表の地元・岩手県奥州市の事務所にまで地検特捜部の家宅捜索の手がのびた。
　雪まじりで凍えそうな３日の夜の場景が、小沢代表の現在を端的に物語っているようだが・・・。

【児玉崇】

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