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<書評>堀江貴文「徹底抗戦」
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2009年3月 9日 14:38

【気になる本、ナナメ読み】 vol.13

堀江貴文氏単独インタビューより 今年1月に「ホリエモン 吼える!」堀江貴文氏単独インタビューの中で堀江氏のビジネス観を語っていただいたが、同書はライブドア事件とその後の心境を堀江観で語ったもの。

 内容としては、フジテレビ(ニッポン放送株)買収にまつわる話、拘置所内での心境、検察への思い、そして自らの容疑に対する反論といったことになる。同書のタイトルは「徹底抗戦」だが、全体としては堀江という人間の思考を自身が「徹底解剖」しているように思える。

 ここではライブドア事件そのものについての是非を問うつもりはない。ただ、堀江氏の存在が日本社会に投げかけたものが大きいことは間違いないだろう。ベンチャー起業家の星として数多くのメディアで取り上げられたかと思うと、容疑がかかった途端に凶悪な拝金主義者として叩かれた。今でも、金融至上主義の話になると「ホリエモンとか村上とか」としばしば槍玉に上げられる。しかし、堀江氏の背中を見て起業した若手経営者も多いはずだ。

 当時のライブドアは優れたスタッフが揃っている一方で、組織としてはガタついているという二面性があったのだろう。それは堀江氏自身が、「内部にいる人間のモラル管理とかそういうことはあんまり考えていませんでした。どちらかというと性善説でした。すごく嫉妬心があったことは分かるんだけれども、『そこまでやるのか』と思うことはたくさんありましたね。でも、ある程度は目をつぶらないとスピードがでないし、どうすれば一番良かったのかは分かりません」(ホリエモン吼える!4)と語る一方で、社長を引き継いだ平松氏が「彼はそんなこと言っていたんですか?僕は急な引き継ぎだったから、その辺のことはよく分かりませんでした。ただ、当時のライブドアにすごいエンジニアがいたのは事実です。集まったエンジニアを見て、彼がやりたかったことは大体分かりました。人材は質の良いのが揃っていましたよ」(平松庚三氏が語る「ライブドア再建の軌跡」3)と語っていることからもうかがえる。

 良くも悪くもホリエモンの現在の心境やライブドア事件に興味がある人は、一読すべき一冊であることには間違いない。

【大根田 康介】

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