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議員を交え、空港シンポジウム開かれる
行政
2009年3月16日 14:03

 海上空港建設に反対する住民団体「玄界灘を守る会」主催による空港問題シンポジウムが15日、福岡市東区の三苫小学校体育館で開かれた。当日は、国会議員をはじめ、県議・市議らと住民など230名が参加した。
 シンポジウムは、福岡都市問題研究会の篠田氏と地元住民団体の岡田氏が講演。その後、シンポジウムに招かれた国会議員ら5名が発言した。
 篠田氏は、現空港にもうひとつ滑走路を造れば過密化対策は十分であると講演し、岡田氏は、アメリカでの生活で経験した市民の力の大切さと、PIで出された観測データのいい加減さを指摘し、国や県の姿勢を批判した。
 続いて、シンポジウムに招請され参加した議員の発言に移った。
 三角公仁隆市議(みらい福岡)は、会派で住民アンケートを行なった結果、74%が滑走路増設に賛成だったことを紹介し、個人の意見としたうえで「平行誘導路の建設で発着回数の増加には十分対応できる。新幹線の全通など交通全体で空港問題を考えると新空港は不要」と発言。また金出公子市議(民主・市民クラブ)は、市議会での同会派の活動を紹介しながら、地元住民の活動に賛意を表明した。阿部正剛市議(民主・市民クラブ)は、民主党県連の空港問題に対する政策を披瀝したのち、「過密化対策にこれ以上お金をかける必要はない。平行誘導路の建設と他空港との連携で過密が解消されない場合は滑走路増設」が必要と述べた。粕屋郡選出の小池邦弘県議(民主・県政クラブ)は、会派として独自の需要予測を行なったが、新空港も増設も必要ないとの結論になったと述べ「現状のままで良いのではないか。反対している住民と同じ立場である」ことを強調した。遠藤宣彦衆議院議員(自民党・比例)は、国土交通委員会での質問を紹介し、建設ありきの議論はおかしい、また地元住民の意見も十分に聞いていないと主張。「福岡市は現空港の利便性のなかで発展してきた」ことを強調した。
 (シンポジウムに招請された東区選出の18名の議員中、5名が参加。残りの13名は不参加でこのうち、6議員は出欠の返事もなかったという)

 主催者のひとりは、「シンポジウムは多くの参加を得て成功に終わった。26日の知事表明まで残りの時間は限られているが、新空港を断念するよう働きかけを強めたい」と話している。

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