国家公務員の幹部人事を一元管理するため新設される「内閣人事局」の局長に、官僚トップである事務方の官房副長官を兼任させる案が浮上した。23日、河村官房長官と甘利行革担当相が国会内で会談し合意したもの。
事務方の官房副長官といえば、小沢民主党代表の秘書逮捕後に「自民党側には捜査は波及しない」との問題発言で物議をかもした漆間巌氏。(漆間氏がいつまで官房副長官であるかは分からないが・・・)「大丈夫か?」と思いたくもなる。
霞ヶ関官僚の頂点と言われる官房副長官が、「内閣人事局」の局長を兼任するとなれば「政治主導」で霞ヶ関をコントロールすることは困難となる。局長人事は「政」もしくは「民」からの登用をすべきである。
いずれにしても麻生内閣による官僚擁護の姿勢が明確になった。自民党内の「政治主導」の声とぶつかることになり、新たな火種となる可能性が出てきた。
【秋月】
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