ハイブリッド車は電気で動くモーターとガソリンで動くエンジンを組み合わせたものであることが、よく知られている。今回はモーターのエネルギー源に使用される「電池」について焦点を当てる。
携帯電話をはじめ、日常的に使用される電池の中に、リチウムイオン電池がある。このリチウムイオン電池の車載を実用化する研究が進んでいる。実はリチウムイオン電池では日本企業は圧倒的な世界シェアを誇っている。シェアの内訳は三洋電機が28.8%、ソニーが23.2%、パナソニックが10.5%となっている。パナソニックは09年4月に三洋電機を子会社化する。そのため、電池事業はさらに成長する見通しとなっている。
自動車各社は、電池メーカーと共同でリチウムイオン電池開発に乗り出したことにより、電池の性能を高める研究が進められており、電池の車載につなげる動きが加速している。
我々が日常利用する身近な自動車。次世代自動車の命運の一端は、間違いなく「電池」が握っている。次回は電池と共に重要視されるインバータに焦点を当てる。
【新田 祐介】
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