福岡市東区の箱崎埠頭。ここは様々な港湾関連施設を配置した埠頭である。もちろん、トヨタ九州で生産された車もこの地より運ばれる。
昨年9月のリーマンショックに端を発した世界的な不況の中で、自動車業界も大きく影響を受けた。大幅な生産削減により、箱崎埠頭から輸出される車の数も大きく減少していた。しかし、最近になり変化が起き始めている。箱崎埠頭の車の数が増えているのだ。全盛期ほどではないが、少なく見積もっても7~8割くらいの回復であろうか。
「箱崎埠頭を見れば、トヨタ九州が分かる」。ある程度の在庫調整がついた証であろう。自動車業界が完全に回復するには、あとどれくらいの時間を要するか正確には把握できないが、ここに来てある程度の光が見えてきたことだけは確かなようだ。
【新田 祐介】
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