福岡・北九州における互助会の現状を取材するなかで聞かれたのが、少子高齢社会が進むと「お墓のない人が増えて社会問題になる」ということ。1.34という出生率の低さを考えれば、お墓が3代で『無縁仏』になる可能性は否めない。
最近、東京のJR山手線では「お骨」の落し物が後を絶たないという。納骨するお墓がなく、わざと車内に忘れるケースもあると聞いて驚いた。年忌法要をする人も徐々に減っているなか、福岡では年に1~2件、葬儀代金の支払いを踏み倒すケースまで出ているそうだ。
「葬儀後に集金に行けば、家はもぬけの殻。人間としてのモラルが低下しているとしか言いようがない」
少子高齢化の弊害だけでなく、学校教育のあり方にも問題がありそうだ。
【K】
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら