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生きる希望を与えるラジオ放送vol.1~カンボジアの光と闇(16)~ 
特別取材
2009年4月 7日 15:49

バイク修理の技術指導を受ける生徒たち CMCはカンボジアにおいて地雷被害者のメンタルケアを目的とし、「ボイス・オブ・ハート」というラジオ番組を放送している。番組の内容等についてはNet-IBでも以前特集を組み紹介してきた。(詳細はこちら。
スタディーツアーでバンテアイミエンチェイ州にあるCWARS職業訓練センターを訪問した際、この活動の素晴らしさを改めて理解することができた。
 同センターは、地雷被害者、ポリオ患者の自立支援を目的とし、農業をはじめバイク修理(6カ月)、自転車修理(3カ月)、床屋(5カ月)、美容室(6カ月)、縫製(6カ月)、電化製品修理(1年)などの訓練が行なわれている。全寮制で宿泊施設、食事をはじめ、正月など休みの際に帰省するための費用、就職に必要な道具などあらゆる面で訓練生をサポートしている。これまで訓練を受けた人数は492人にのぼり、ほとんどの卒業生が技能を身に付け、社会に出て働いているそうだ。

 前回述べたように、地雷被害者は肉体的な障害のみならず、メンタル面でも傷を負っている。孤独に陥り、生きる望みさえも失う。一番大きな原因は、同様の立場にある人たちの情報を知らないことにある。「ボイス・オブ・ハート」はそういった地雷被害者の孤独感、絶望感を取り除くべく開始された。CWARSで職業訓練を受ける生徒の多くも、この放送を耳にし、生きる希望を手にしたという。(つづく)

【楢崎 賢治】


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