山上水道企業団(企業長・平原四郎筑紫野市長)発注の工事をめぐる競売入札妨害事件で福岡県警は8日夜、同企業団元議長で筑紫野市議会議員・下田淳一容疑者(62)を競売入札妨害(偽計)の疑いで逮捕したと発表した。
下田容疑者は先月、県警による任意の事情聴取を受けた後行方をくらましていたが、今月6日に逮捕状が出され、昨日夕には指名手配となっていた。手配を受け地元の筑紫野署に出頭したという。
同容疑者は筑紫野市議会議長も務めた大物議員で、山上水道企業団発注の「場内連絡管移設工事」の入札に絡み、水道管工事業者である「三機産業」(本社・筑紫野市)に設計価格を教えるよう、企業団側に働きかけた疑いがもたれている。この件では2月に、同企業団の工務課長と三機産業の元社長が逮捕されていた。三機産業の元社長は、下田容疑者の市議選を手伝うなど、日ごろから親しい仲だったという。
下田容疑者逮捕で、山上水道企業団事件がさらに拡大するとの見方も出ている。
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