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コダマの核心

個人の『地』の明暗(下)|激変してこそ企業寿命を延ばすシリーズ
コダマの核心
2009年4月 9日 13:04

<倒産経営者でも再生の明暗>

 このコーナーでは『個人の激変』でも極端な差がつくことをレポートしてきた。「大(大手企業)と小(中小企業)との老後保証の差別に対して怒りを抱け」とも指摘をしてきた。
 筆者の私的な頑張りの動機づけについて、少し触れてみよう。
 二人の兄は大卒後、大企業に入社した。対照的に、筆者は縁あって中小企業の企業調査会社に就職したのである。1年経って「よーし、兄貴たちよりも先に年収1,000万円に到達してみせる」と決意をした。結果、年収1,000万円に達したのが1981(昭和56)年だった。長男が年収1,000万円に達したのが2年遅れの83(昭和58)年であった。筆者は爽快な気分になった。
 筆者の頑張りの原点の一断面を紹介したが、基本的な信条として『人間の人生は七転び八起き』というものがある。だから、周囲にやる気があって能力のある人物がいれば、再起のチャンスを与えてきた。倒産した経営者にも、幾多の働きの場を提供した。一般のサラリーマンと違って、経営の経験をした人たちは優秀である。ただ「筆が達者かどうか」で再生の機会を握ったか、漏らしたかの明暗は大きく分かれた。
 行き詰った経営者のなかで、弊社が活動の場を与えた桜坂と徳島の二人は有能であった。桜坂は、ゼネコンの経営の分析においては抜群の能力を発揮した。建設業の記者として3年、異能ぶりを見せた桜坂は、ある企業の福岡支店長の声がかかりスカウトに応じた。つまり、古巣の業に復帰したのである。徳島は建材商社に勤め、独立して15年経営を行なっていたが、大口焦げ付きの連鎖で会社を倒産させた苦い体験を持っている。同氏は昔から理論家であり、文才に長けていた。少なくとも70歳までは、現役記者として充分勤まる。70歳まで現役が全うできれば、老後生活はどうにかなるであろう。

<70歳まで現役に耐えられるスキルを磨け>

 いかに雇用の法改正がなされようとも、『70歳定年』を取り入れる企業はあるまい。温厚な企業経営者でも、大反対の行動に決起するであろう。ただ『70歳定年』の導入は無理であっても、企業側は『70歳まで働きの場を提供する』社会的な責任が問われることは時代の趨勢であろう。弊社の人事理念に「70歳まで現役に耐えられるスキルを磨いていただきたい。磨きいただければ、70歳までは必ず仕事の場を確保する」と約束している。国民が70歳まで年金に頼らない現役生活を送れるようになれば、破綻寸前の国家財政は一気に好転することは明白である。
 国家財政救済の手立ての一環として、弊社はどこよりも早く『70歳まで現役の場の提供』を打ちだした。ところが現実は、無理解、我儘な輩が多い。新聞記者の定年組に「記者として腕を振るってよ」投げかけると「いやー、仕事は嫌だ。結構だ。山に籠って生活をしたい」と田園生活の計画を披露した。大に所属した人は羨ましい限りだ。小(中小企業)を転々した連中には70歳まで現役で耐えられる技術を習得しないと、老後の未来がない。この冷酷な現実から目をそらし、怠惰なその日暮しを送っている者があまりにも多すぎる。他人の人生を論評しても始まらないが……(終り) 
(登場者は仮名)


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