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特別取材

博多港座談会2 海に開かれた都市と福岡の将来像を考える(6)
特別取材
2009年4月12日 08:00

海上交通網で回遊性を

博多港座談会2 海に開かれた都市と福岡の将来像を考える武谷 
 私はせっかく博多湾が穏やかな海で、アーク状の形をしているわけですから、佐藤さんが言われたピアのようなものをもっと各所につくって、博多湾をぐるりと巡る海上交通網を整備したら良いのではないかと思います。通勤・通学にも使えるし、志賀島方面や能古島などへのレジャーとしてもいいのではないでしょうか。天神地区は百貨店や個性的なファッションビルなどがそろっていますが、これらが成功しているのは、地下街でつながっているからだと思います。人が回遊していますからね。ですから博多湾の中も上手に海上ネットワークでつなげば、もっと人は海と身近になり回遊できるのではないでしょうか。

佐藤 
 例えば西戸崎などは、住環境としては自然に恵まれていて非常にぜいたくな場所だと思います。そこと都心とを10分程度でつなぎ、降りたらすぐ地下鉄に乗れるというようなスムースなアクセスがあれば、すごくおしゃれな生活が送れるのではないでしょうか。

武谷 
 西戸崎には、都心ではなかなかできない乗馬クラブがあったりするんですが、そうした場所へ行くにも、車ではなく、船で行ければさらに楽しみが増えていいですよね。また、アイランドシティの周辺は小戸と同じように海上スポーツにも適した水辺空間ができていますから、一部の人たちは水上スキーを楽しんだりしていますが、浜辺まで往来しやすいようなアクセスを整備してあげれば、人は行くようになります。

森岡 
 博多湾周辺には、一つひとつを見ると魅力的で、ちょっとした工夫で価値が上がる場所はたくさんあります。それを上手につなげる工夫を行政にはしていただきたい。そうすれば、人が動いて、民間が知恵を出して港町としてのカラーが出てくるはずです。以前、コペンハーゲンでは港湾機能を放棄して、港をすべて住空間にするということがありました。そこまで極端ではなくても、生活と港を近づける工夫はあっていいと思います。

つづく



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