この4月から会計基準が一部変更となった。その中で建設関連業者にも大きな影響を与えるのが、売上計上の基準の変更である。これまでは工事が完成した時点で全額売上に計上する方法(完成基準)か、工事の進捗状況に合わせて売上を計上する方法(進行基準)のどちらかを選択できた。多くの建設関連業者は、完成基準を採用してきていた。
しかし、今後は原則として進行基準での売上計上となり、例外的な場合しか完成基準を適用できないということになる。これにより、今期の売上高は工事の進捗度合い如何ではあるが、前年よりも伸びる会社が出てくるだろう。ただし、これが会計基準変更によるものなのか、好調な受注要因によるものなのか、その辺りを見分ける必要があるので注意が必要である。
【宮野 秀夫】
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