任期満了に伴う柳川市長選は12日投開票が行なわれ、前市職員で新人の金子健次氏(60)=無所属=が、現職の石田宝蔵氏(59)=無所属=を破り、初当選した。
選挙戦は、柳川の観光産業の発展や地場産業の活性化、農漁業の振興を争点として激しく戦われたが、金子氏が約5000票の大差をつけ石田氏を振り切った。
金子氏は「公平で公正な政治」の実現のために石田市政の転換を訴え、選挙戦をリードし、地元の旧三橋町で支持を固め、旧柳川市にも支持を拡大したことが勝利につながった。 石田氏は4年間の実績と現職の知名度で戦ったが及ばなかった。
当選した金子氏は、「柳川を変えていきます」と4年間の市政の混乱を正していくと姿勢を示したうえで、今後は市民や議会との対話を重ね、信頼の回復と将来に向けた街づくりに努めたいと抱負を述べた。
金子氏は「出馬表明以来200数箇所でミニ集会などを開き、市民からご理解をいただいた」ことを勝因にあげ、市政の混乱を何とかしたいという市民の気持ちの表れが勝利につながったと話している。
事務所に駆けつけた多くの市民の中には、石田市政の監視活動を続けてきた市民の顔も見られ、「これまでの苦労が報われた。これから柳川は変わっていきます」と喜びの声をあげていた。
柳川市長選最終得票
当選 金子 健次 22,481
石田 宝蔵 17,464 投票率68,56%(当日有権者数 58,940人)
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