明治29年、後に桃太郎の創業者となる西村徳久治は西村家の次男として佐賀県兵庫町で生まれた。若き日は、米問屋に勤めたり、中国の南京で仲間とともに商売をしたりしていた。
大正8年、徳久治は有限会社西村商店(屋号:桃太郎)を創業。これが現在のおもちゃ屋のさきがけとなる。木で造ったおもちゃやゴムまり、羽子板などを扱う店の主人が親戚だったことが、「玩具屋」桃太郎誕生の原点だった。
大正13年、後に二代目となる徳蔵が長男として生まれる。徳久治の妻で徳蔵の母・ヨネは常々、「長男としての自覚を持ちなさい」と徳蔵に言い聞かせ、商売の道を歩ませたという。一家の後継ぎとして、自分で稼いで食べることを徳蔵に叩き込むためだ。
徳蔵は佐賀市立勧興小学校から旧制佐賀商業中学校に進学。学校に通いながら、休みの合間に仕事(商売)をした。その頃は主に佐賀神社のお祭りなどの露天商に商品を卸していた。
「夫は商売以外のことは考えられなかったみたいです」(信子)
5年間佐賀商業に通った徳蔵は、卒業間近の昭和13年12月ころから本格的に仕事を始めた。16~17歳の頃から商売が好きで、「会社を創業してから4~5年間で佐賀と福岡を中心に得意先を数十件抱えて商売する、という夢をすでに描いていた。また、そのための具体的な計画も立てていた」(徳蔵)。その後、昭和16年から18年の間は長崎県の川南造船所に勤めた。
昭和19年、徳蔵が20歳になったとき、兵隊として軍隊に召集された。「時代の流れで軍隊に所属した。国に尽くす、国のために勝つ、その一心で生き抜き、戦後を迎えた」(徳蔵)。
~つづく~
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