旭硝子(株)(本社:東京都千代田区、石村和彦社長)は、15日、2009年末までに北九州工場から自動車ガラス事業を撤退することを発表した。昨秋以降、国内外の需要が激減したことから、同社の自動車ガラス事業の稼働率は5割程度まで落ち込んでいた。撤退により生産体制を最適化し、競争力を強化する。
今後は、愛知工場(愛知県知多郡武豊町)、相模工場(神奈川県愛甲郡愛川町)の2工場に加え、アジア生産拠点の相互補完体制で対応するとしている。
自動車ガラス事業の従業員約170名については、他の事業所への転勤や早期優遇退職制度などを中心とした施策で対応するとしている。
また、北九州工場の他の事業については今後も継続する。
なお、北九州工場からの自動車ガラス事業の撤退に伴い、09年12月期において特別損失約50億円の発生見込むが、特別損失600億円を連結業績予想(2月6日発表)に織り込んでいるため、現時点での業績予想の修正はないとしている。
<旭硝子(株) 北九州工場 概要>
所在地:北九州市戸畑区牧山五丁目1-1
代表者:鈴木 勝雄
操業開始:1914年(大正3年)
従業員数:174名
生産品目:自動車ガラス
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