2009年度の福岡地区生コン出荷量は、トータルで110万ｍ³の予想である。2008年度より約21％ダウンの予想。
　42工場で平均すると、26,190ｍ³／年となる。月間換算で2,183ｍ³。
　仮に値上げが実現出来て13,000円／ｍ³で試算すると、年商が3億4,047万円、月商で2,837万円。どう見ても採算ラインには程遠い。（13,000円になるかどうかも現時点では分からない。あくまでも理想の価格）

　赤黒調整やシェア、各工場のバックボーン（建設土木系、メーカー系、生コン専業の）などの諸条件は考慮していないので上記数値の差異はあるだろう。
　しかし、110万ｍ³／年の出荷予想で且つ42工場が平均5億円の年商をあげる健全経営を実践するには、組合価格が19,000円／ｍ³となる。現在、同地区ではその価格での販売は絵空事である。なぜなら　ゼネコンとの折り合いがつかないからだ。

　採算ラインの月間出荷量3,000ｍ³で年間36,000ｍ³。5億円の業績を想定すると13,888円／ｍ³の価格で販売しなければならない。今期予想の110万ｍ³を36,000ｍ³で割ると30.5。11工場は集約化可能である。だがこれらの数値はかなり緩めであり、現実はもっとシビアな生コン市況が待ち構えているであろう。先ずは、近隣間での集約化を前向きに検討して戴きたい。何度も述べるが、集約化＝廃業、経営譲渡のみではない。

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【河原　清明】

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