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特別取材

シリーズ (株)博多桃太郎のあゆみ(4)|桃太郎の黎明期
特別取材
2009年4月16日 16:43

 終戦後の昭和22年、徳蔵が西村商店の社長に就任した。当時は男3人、女2人の計5人での船出となった。「徳久治さんは終戦と同時に気が抜けてしまったのか、経営には帳簿をつける程度の関わりで、あとは基本的にすべて夫の徳蔵に任せたようです」(信子)

 戦時中は鉄などすべての資源が兵器製造にまわされていた。しかし終戦後、軍需産業は平和産業へと転換を遂げる。その一環として、佐賀の鉄工所が鍋や釜などを作り始めた。終戦直後で物が無く、徳蔵は「これぞ好機」とばかりに売れる物は何でも売った。「リアカーをいっぱいひいてきて、各地で商品を売り歩いた。鍋、釜、提灯などが飛ぶように売れた。これを1年ほど毎日繰り返して商売の資金を稼いだ」(徳蔵)

 昭和23年になると、各玩具メーカーが玩具製造を再開したという案内がきた。そこで徳蔵は、いち早く玩具屋を開店。「その頃は物が無かった時代だから、玩具も飛ぶように売れた。商品の種類が少なかった上に、幸いにも佐賀では当社が一番早く店を立ち上げたこともあり、とにかく仕入れをした分だけ売れた。これで早くに商売の基礎ができた。20代はとにかく一所懸命に、まっしぐらに働いた。学校で鍛えられ、軍で鍛えられてきたから、気合いが今の若い人とはまるで違う」(徳蔵)。従業員も少しずつ増えて、会社も徐々に発展していった。
 
 昭和27年、徳蔵は信子と見合いで出会い、結婚した。洋裁所に通っていた信子の同僚として、徳蔵の姉が仕事で通っており、それが縁で知り合った。実は信子の父のはとこと徳蔵のいとこが夫婦で、徳蔵と信子は遠縁だった。
 これ以降、信子は徳蔵の長い商売人生を支えていくことになる。

~つづく~

JR博多駅で九州~山口の≪地域限定≫キャラクターグッズを数多く取り揃えている(株)博多桃太郎。その同社の歴史を余すところなく書き記した本が完成しました。無料で配布しておりますので、御入用の方は092-431-6575(名店街店)までお問い合わせください。

【語り手】
 西村徳蔵 <(株)博多桃太郎 相談役>
 西村信子 <徳蔵の妻、徳久の母>
 西村徳久 <(株)博多桃太郎 代表取締役社長>
【書き手】
 大根田康介 <(株)データ・マックス記者>
【写真提供】
 (株)博多ステーションビル
 博多駅ビル名店街・地下街商店会事務局
(株)博多桃太郎のあゆみ

【博多桃太郎の一押し商品】

博多桃太郎の一押し商品
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【会社概要】

名店街店<本店>
博多通り店
シネマテーク
博多駅中央街1-1-1-11
TEL:092-431-6575
FAX:092-431-8477
博多駅中央街1-1-2-24
TEL:092-431-6576
FAX:092-431-8477
佐賀市大財1-5-60
TEL:0952-28-6708

■通信販売:(楽天店)http://www.rakuten.ne.jp/gold/h-momo/

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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